
ブレイクアウトは「だまし」にあうから勝てないと思っていませんか。
もしそうならそれは間違いです。
あなたがもし、実際に何度もだましにあったことがあるのなら、もしかしてブレイクの全てでエントリーしていませんでしたか?
本当のブレイクアウトというのはブレイク前の値動きや目標価格までの道のりをきちんと見極めることが大切なんです。
きちんと見極めたブレイクアウトは逆張りの入る余地がなく、意図したとおり価格はまっすぐブレイク方向に進んでいきます。
正しく選別したブレイクアウトのみにエントリーすることで驚くほど勝率が上がるでしょう。
ポイント
正しく選別したブレイクアウトだけをねらうことで勝率は確実に上がります!
難しいですか?
大丈夫です。その方法を私がこの記事で分かりやすくていねいに説明します。
ブレイクアウト手法は「だまし」にあいやすく勝てないといった声をよく聞きます。
だましにあいやすいのはエントリーポイントが明快で初心者でも非常に分かりやすいからです。
分かりやすいからみんなが飛びつく。投機筋はそこを虎視眈々とねらっています。
投機筋はブレイクした瞬間に逆張りでエントリーします。
そしてブレイクに飛び乗ってきたトレーダーの損切りで利益を得ようとします。

これが「だまし」にあう原因です。
それなら逆張りさせなければいいんです。
正確にいうと、逆張りする余地のないブレイクを狙えばいいのです。
それをどうやるか、これから順を追って説明します。
ブレイクアウト手法とは
相場では、価格はランダムではなく一定のパターンに従って推移します。
そして、価格が一定のパターンをブレイクして一方向に一気に進むことをブレイクアウトといいます。
この一気に進むタイミングに順張りでエントリーしてついていくトレード手法をブレイクアウト手法といいます。

ブレイクアウト手法では価格が本当に一方向に突き進むかどうかを見極める必要があります。
その方法を理解するためにはまず、ブレイクアウトの基本的な考え方を知っておく必要がありますので説明します。
ブレイクアウトの基本的な考え方~相場の力学
価格が上昇するためには買い手が必要です。
それも高値を追いかけて買っていく買い手です。
101.11 円を買いさらに101.12円を買いさらに 101.13円を買うという風にです。

皆さんはこの買い手、どんな人だと思いますか?
まずはドル円のレートがこれからもっと上がると考えていて、安値で買って高値で売ろうとしている人ですね。
それから、実需もいます。ドル建ての支払いが必要な輸入業者がドルの手当てのためにドル円をどんどんと買います。
そして最後。
ドル円を売っていたが下がらず、仕方なく買い戻す人です。
ブレイクアウト手法では、この人たちの存在をきちんと意識することが重要なのです。
高値を追いかけて買っていく買い手
- 安く買って高く売り抜けるひと
- 輸入業者などの実需
- 下がると思って売ったが下がらずに仕方なく買い戻すひと
それではブレイクアウトで価格が一気にすすむ原理を説明します。
ブレイクアウトした時、そこには上がると思って飛び乗る新規の買いと、それまで売っていて「これはまずい」と一気に逃げ出す売り手の買戻しという二重の力が合わさることで価格が一気に進むのです。

このように二重の圧力がかかるポイントでは逆張り派も養分になるだけですので手出しができないのです。
つまり、二重の圧力がかかるブレイクアウトのみをねらって仕掛けることで、ダマシを回避することが出来るのです。
では、どのようなポイントが二重の圧力となってブレイクアウトするのでしょうか。
次の項目で詳しく説明します。
正しいブレイクアウトのセットアップ4選~ダマシを回避するために
だましを回避するために、二重の圧力によるブレイクアウトが必要ですが、それを見極めるポイントが次の4点です。
正しいブレイクアウトの見極めポイント
- ブレイクの前に充分なもみ合いがあるか
- もみ合うローソク足の値幅が大きくないか
- トレンド方向のブレイクかどうか
- ブレイク方向に障害がないかどうか
一つずつ説明します。
ブレイク前に十分なもみ合いがあるかどうか
例えばドル円がブレイクアウトして上昇するとします。そうすると相当数の売り手の存在も必要です。
そのような売り手がいるかどうかをもみ合いで判断します。
もみ合うことで売り買いが交錯して二重の圧力が凝縮されます。
そしてパターンをブレイクした時に、その圧力が一気に放出されるのです。


もみ合いが充分かどうかはローソク足の数で判断します。
3~5本以上が望ましいです。
もみ合いのローソク足の値幅が大きくないかどうか
もみ合いがあったとしても、そのローソク足一本一本の値幅が大きいときは、間のオーダーがスカスカかもしれません。
もしそうだとしたら、十分な圧力がたまっていないかもしれませんので見送る方が無難でしす。
トレンド方向のブレイクかどうか
トレンド方向へのブレイクアウトを狙いましょう。
十分なもみ合いがあれば、トレンドと逆方向でも利益が出るかもしれません。
しかし、トレンドと逆方向への仕掛けは、例えば上昇トレンドの場合では、押し目で買いたいと思っている人が多数いるためダマシにあう確率も高くなります。
ブレイク方向の障害がないかどうか
例えば100.90円にパターンラインがあり、それをブレイクしたとしても101円という大台では逆張りのオーダーがかなりの数あります。
このようにブレイク方向への障害が近くにある場合は見送る方が無難です。
障害としては以下が上げられます。
ブレイク方向の障害
- 00や50などの大台の障害
- 前回高値
- サポートラインやレジスタンスライン
- その他、それ以前の価格変動での天井や底

以上4点を十分に検証して見極めたエントリーポイントが本当のブレイクアウトになります。
二重の圧力により目標価格まで一気に突き進むことでしょう。
この二重の圧力の下では逆張りも抵抗する余地がいためだましにあう確率がかなり減ると思います。
ブレイクアウト具体例
では下の実際のチャートで具体的に説明します。
これはドル円1時間足です。

①のブレイクです。
ブレイク前に少なくとも足4本でもみ合っていて、足の長さも凝縮されています。
ブレイク方向もトレンド方向で値幅も十分あります。
続いて②です。
これは、①のレジスタンスを延長した線を上方向にブレイクしています。
そしてその前の矢印もポイントです。
長い下ヒゲのロウソク足は、下方ブレイクが失敗してダマシとなっています。
このダマシがその後のセットアップの信頼をさらに高めることになっています。

ダマシのブレイクからのエントリー手法については次の項目で説明します。
その後の③ですが、これはサポートラインがレジスタンスラインになっているという点で取り上げてみました。

サポートがレジスタンスに入れ替わる件についても次の項目で説明します。
④は先ほどダマシとなった矢印の水平線を一気に下にブレイクしています。
しかしこれは見送りです。
もみ合いがないですし、足が長いです。
続いてドル円15分足で検証します。

①ですが、下方へのダマシのブレイクとも見えますが、ブレイクラインがあいまいです。
そしてブレイクの足が長すぎですので見送ります。
②は、もみ合い、足の長さともに充分ですが、すぐ上に2回止められているレジスタンスが障壁となっています。
よって十分な値幅が取れないので見送ります。
③はもみ合い、足の長さともに充分で値幅もありますのでエントリーします。
どうですか?
実際のチャートで検証してみてコツがつかめたのではないでしょうか。
では最後に、要件があてはまらず残念ながらブレイクを見送らなければならなくなった場合について説明します。
見送ったブレイクへの対処方法~2回目のチャンス
ブレイクアウトのセットアップが完成するまでは、それなりの待つという忍耐が必要です。
ダマシを回避して負けないトレードをするためにはセットアップの要件を厳格に守る必要があるからです。
忍耐強く待ってようやく完成しそうになったセットアップ。
しかし残念ながら要件が合わず見送ることになった場合の心労は相当のものです。
でもあきらめないで下さい。
見送ったチャートにも二回目のチャンスがあるのです。
それが次の2点です。
見送たブレイクの対処法
- ブレイクラインへの試し
- ダマシからの逆ブレイク
順番に説明します。
ブレイクラインへの試し
通常、ブレイクラインはレジスタンスはサポートに、サポートはレジスタンスに切り替わって機能することが多いです。
そして、相場はこのブレイクラインを再び試すことがよくあります。

最初のブレイクを見送っても、このブレイクラインの試しで仕掛けることが出来る場合があります。

2回目のチャンスにおいても二重の圧力があるかどうかちんと判断しましょう。
ダマシからの逆ブレイク
要件が合わないブレイクはダマシにあう可能性が高いです。
ダマシで押し戻されたブレイクが逆方向にブレイクした場合は大量の損切り注文が集まっているはずです。
つまり二重の圧力が加わるということになります。


この場合はもみ合いの要件がなくともエントリーします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はブレイクアウト手法について解説してきました。
ブレイクアウトは、事前の値動きと目標価格までの障害を分析してきちんと対処することでダマシを回避することができます。
ブレイクアウトは非常に勝率の高いトレード手法なのです。
ブレイクアウトの見極め方は
ポイント
- ブレイクの前に充分なもみ合いがあるか
- もみ合うローソク足の値幅が大きくないか
- トレンド方向のブレイクかどうか
- ブレイク方向に障害がないかどうか
です。
皆さんもぜひ一度この手法を試してみてはいかがでしょうか。

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