テクニカル分析

FXチャート「ローソク足」の基本~極めればローソク足だけでも勝てる!

jiiko

チャート分析で基本となるのは何か分かるかな。

リロ

うーん。
ローソク足?

jiiko

そのとおりだ。
移動平均線やMACDなどのインジケーターだけに注目がいきがちだが、ローソク足1本にもたくさんの情報が詰め込まれているんだぜ。
ローソク足1本に現れているその価格形成がされる背景を読み取ることが出来れば、インジケーターでの分析もさらに精度が上がることになるんだぜ。

リロ

なに❕それならさっそく教えてくれ。

この記事ではローソク足とは何か、ローソク足を使ったトレード手法について解説するぞ。

ローソク足とは

ローソク足とは何かについて説明します。

ローソク足とは

ローソク足とは、ある一定期間の始値(はじめね)、終値(おわりね)、高値、安値を一本の足に表したもの。

jiiko

一般的に上昇した線である陽線は白、下落した線である陰線は黒で表示するが、チャートの設定でお好みの色に変えれるぜ。

一定期間とは1分足なら1分間、1時間足なら1時間、日足なら一日の値動きということだな。

種類は通常は1分、5分、15分、1時間、4時間、一日、一週間、一カ月があるぞ。

ローソク足の見方は上の図のとおりで、四角形の部分を実体と呼びます。
その上下についている線をひげと呼び、上端が高値、下端が安値を示します。

陽線では、実体の下端が始値、上端が終値、陰線ではその逆で実体の上端が始値、下端が終値です。

jiiko

ローソク足は江戸時代、米相場を分析するために日本で開発されたんだぜ。
海外では下のように星足やバーチャートが使われている。

jiiko

星足やバーチャートと比べると、ローソク足はいかに見やすく、たくさんの情報を表示しているかわかるはずだぜ。

ローソク足は次の図のようにして形成されます。

この場合は、価格が安く寄り付いていったん安値をつけましたが、その後反発して一気に高値をつけに行き、最後は利食いなどで少しさげて終わっています。

この動きがローソク足一本に詰め込まれており、一目でそれが判断できるのです。

ローソク足の種類とトレード手法

jiiko

ローソク足の基本的なことが分かったところで、ここからはローソク足のさまざまな形と、その意味について解説していこう。

大陽線、大陰線

右の形態は大陽線、大陰線と呼びます。

大陽線では始値がずっと買われて終値が高値で終わっています。
大陰線はその逆です。

つまりそれぞれの買い、売りが相当強いことを表します。

この線が出れば大陽線なら上昇、大陰線ならば下落です。

上下に多少にひげがついていても大陽線、大陰線と呼びます。

小陽線、小陰線

右の形は、小陽線、小陰線と呼びます。

先ほどとは違って今度は実体の部分がぐっと凝縮されているのが分かると思います。

値幅が小さくぐっと凝縮されているのは上下どちらにも動けずに価格が圧縮されていりることを表します。
また、出来高がほとんどないため価格が動かずにこの形となることもあります。

この線が出れば次にどちらに動くのかを予測するのが難しいため小休止です。

トンカチ

右の形はトンカチと呼びます。

長い上ヒゲと圧縮された短い実体部分から出来ています。

大きく上昇して高値を付けた後押し返されて反落したことを表します。

高値圏でこれが出ると相場の転換を示すと言われます。

カラカサ

右の形はカラカサと呼びます。

長い下ヒゲと短い実体部分から出来ています。

大きく下落して安値を付けた後、押し返されて反発したことを表します。

安値圏でこれが出ると相場の転換を示すと言われています。

jiiko

次はローソク足同士を組み合わせたものを解説しよう。

抱き線、はらみ線、三線明けの明星

下のローソク足の組合せは左から、抱き線、はらみ線、三線明けの明星と呼びます。

いずれも底値圏で出た場合の相場の転換点となります。

それぞれを組み合わせると結局はカラカサとなるからです。

抱き線、はらみ線、三線宵の明星

次は上の逆です。左から、抱き線、はらみ線、三線宵の明星と呼びます。

いずれも高値圏で出た場合は相場の転換点になります。

それぞれを組み合わせると結局はトンカチとなるからです。

赤三兵、黒三兵

江戸時代に考案された酒田五法というローソク足の分析手法のうちの一つです。

赤三兵は強い上昇を、黒三平は強い下落を示唆します。

ローソク足手法 トレンド継続パターン

これまで、個別のローソク足の形をみて反転や継続のパターンを説明してきました。

次にこの項では大きく上昇した価格が調整し、その後再び上昇を開始するトレンド継続パターンをどのように予測するかについて説明します。

小幅調整

相場というものは、出来るだけ効率よく、出来るだけ早く儲けたい人の取引の集まりが価格となって表れています。

ですから、大きく上昇した相場は誰もが早く飛び乗りたいものです。

一方で大きく上昇した分、相場が続かず反落することも怖いですから、少しでも不穏な動きがあると総崩れとなります。

ここでは、そんな相場参加者の心理を元にまずは小幅調整について説明します。

短期的に儲けたい相場参加者の小幅な調整は日柄として1~5日と考えられています。特に3日が意識されやすいです。

これは理屈はどうあれ、人の心理からなるものであって経験則上その可能性が高いのです。

小幅調整の日柄

日柄調整は1~5日。特に3日が意識されやすい。

次が値位置です。

上昇の全てを調整で吐き出してしまっては、打算的な相場参加者は戻ってきません。

上昇して、適度な値位置で価格が止まることが必要です

小幅調整の値位置

値位置は、大きな上昇から適度な価格で止まる必要がある。

左は2023年のドル円の日足チャートです。

〇印はいずれも5日以内に反発して高値を更新しています。

そして値位置です。

大きな上昇分の適度な値位置を考えると、左側はやや下押しが強いですのであまりおすすめできません。

一方右側は赤三平のちょうど60%くらいの戻しで反発しており申し分のない形です。

日柄を計算する際に反転の日が起点となりますが、右のように坊主の陽線であれば次の陰線が出た日、上ヒゲが出ていればその日を起点として考えます。

つまり右側は陰線が初日ですが、左側は陽線が初日です。

終点も同様に、陽線が出れば終点。

下ヒゲがあれば陰線で終点です。

通常の調整

5日以上、もしくは、適度な値位置を割り込んだ場合は通常の調整と考えます。

通常の調整の日柄に決まりはありません。

トレンドライン等を引き、そこをブレイクした日を調整終了とみなします。

また、値位置についても、フィボナッチなどで判断します。

まとめ

以上でローソク足の取引手法、チャート分析についての解説はおわりです。

ここで知ったローソク足手法に、各種インジケーターを合わせて複合的な判断をすると勝率が上がると思います。

ローソク足の形状については、書籍でさまざまな形が紹介されていますので、もっと詳細に知りたいという人はぜひ研究してみて下さい。

その他のテクニカル分析については下記事から参考にして下さい。

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