

どうもです。
今回はFXテクニカル分析でよく使われるインジケーター、MACD(マックディー)について解説するぜ。

確か、JIIKOはスキャルピングでMACDを利用しているみたいだな。

そうだ。
MACDは移動平均線を進化させたもので、相場の転換点をいち早く察知できることで有名だぜ。
詳しく解説していこう。
MACDとは
MACDとは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、「マックディー」と読みます。

ムービング、アベレージ、コンバージェンス、ダイバージェンス!?
すんげえ名前だな。

日本語に訳すと「移動平均収束拡散」という意味だ。
MACDは短期の移動平均線と長期の移動平均線の差で求められます。
ちなみに移動平均線について基礎からきちんと理解していない人は、この後の説明が難しくなるので、下記事を参考にして下さい。
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FX「移動平均線」基礎編~移動平均線の仕組みを理解するとこんなにも使えるようになる!
テクニカル分析で一番はじめに覚えるのが移動平均線という人も多いはず。ただその仕組みをきちんと理解している人は少ないとのではないでしょうか。仕組みをきちんと理解すると勝率がアップするのは間違いありません。
続きを見る
MACDの求め方
MACD = 短期移動平均線 - 長期移動平均線

MACDの移動平均線はSMA(単純移動平均線)ではなくEMA(指数平滑移動平均線)だ。
SMAより直近の値動きをより重く反映させたもので、特に海外勢がよく利用しているぜ。
さて、MACDの式だけ見るとピンとこない人は下のチャートを見てほしい。

MACDとは、上のチャートに書かれた矢印間の値を数値に示したものです。
つまり、上昇トレンドの時はその値はプラスになり、下降トレンドの時はマイナスになります。
MACD
上昇トレンド 値がプラス
下降トレンド 値がマイナス

なるほど。
でもそれならMACDを表示させなくても移動平均線で事足りるんじゃないの?

そうだな。
MACDはその値だけ表示させても意味がない。
その他にシグナル線というものを表示させるんだ。
MACDには、その値とMACDの9日移動平均線であるシグナル線が表示されます。
またそのシグナル線とシグナル線の差の値であるヒストグラムも同時に表示されます。


この辺が少しこんがらがりそうなんだが、シグナル線はMACDの移動平均線、ヒストグラムはMACDのMACDって感じだな。
MACDについて分かったところで、具体的な使い方について解説しよう。
MACDを使ったトレード手法
MACDの設定値
まず、MACD設定値ですが、デフォルトでは下のとおりです。
MACDデフォルト
〇MACD短期 ・・・12日EMA
〇MACD長期 ・・・21日EMA
〇シグナル線 ・・・MACDの9日EMA
設定の値はお好みで調整すると良いですが、利用者の多くはデフォルト設定だと思いますので、特にこだわりがなければデフォルトでいいと思います。
MACDのエントリーポイント
まず、MACDのエントリーポイントはMACDとシグナル線がゴールデンクロスする場面又はデッドクロスするポイントです。
移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスがする場面では、価格が既にかなり上昇または下降してしまっていて乗り遅れることが多いです。
そこで、MACDとその移動平均線であるシグナル線のゴールデンクロスやデッドクロスでエントリーすることにより、相場の転換点を早期に把握するのです。
MACDエントリーポイント
MACDがシグナル線とゴールデンクロスまたはデッドクロスするとき


上のチャートではMACDのゴールデンクロスの方が相場の転換を早く教えてくれているな。
MACDのゴールデンクロスやデッドクロスだけ狙うなら簡単だな。

そうだ。
しかし、当然ダマシもある。
それだけで上手くいくなら、億万長者を量産してしまうからな。
そこで、精度を上げるためのポイントを説明するぜ。
MACDの精度を上げるためのポイント
トレンドを見極める
今、上昇トレンド中なのか、下降トレンド中なのかを見極めます。
そして上昇トレンド中であればロングだけ、下降トレンド中であればショートだけでエントリーします。

逆張りを防ぐという意味だぜ。

上昇トレンドと下降トレンドはどうやって把握すればいいんだ?
今上昇トレンドなのか下降トレンドなのかは、MACDでゼロラインの上か下かで把握します。

そうか、MACDは短期EMA-長期EMAの値だから、それがプラスなら上昇、マイナスなら下降トレンドだな。
トレンドを見極めてエントリー
〇MACDがプラスならロングのみでエントリーする
〇MACDがマイナスならショートのみでエントリーする
相場の壁を利用してエントリーする
この手法は主にレンジ相場で使えます。
相場がレンジ相場である程度値幅がある場合、レンジ上下でMACDがクロスするポイントでエントリーします。

ダイバージェンスで逆張り
MACDが下降トレンドを描いているのに、ローソク足は上昇を続けているまたは、MACDが上昇トレンドを描いているのに、ローソク足は下降を続けていることをダイバージェンスと言います。
ダイバージェンスが起きると、価格はインジケーターの方に引き寄せられることが多く相場が大きく転換する可能性が高いです。
ダイバージェンスを発見すれば逆張りがよいでしょう。

ただし、いつ転換するのかまでは分からないから、他のインジケーターと合わせて判断しよう。
また、当然ダマシもあることを肝に銘じておかなければならないぜ。
上位足を確認して相場の強さを判断
スキャルピングで1分足を見るなら、5分や15分足のチャートも併せて確認し、今は大きな流れのなかのどの地点にいて、どちらを向かっているのか、その先に壁はあるのかを判断するようにします。

目先の動きと大局の両方を見るのは分析の基本だ。
まとめ
私はこのMACDを主に1分足のスキャルピングで利用しています。
使用した感想ですが、「決まるときはむちゃくちゃ決まるが、決まらない時はエントリーできない」です。
特に大きなトレンドが出来た場合は、MACDでも価格にかなり遅行してしまい、クロスが出来ても損切りまで遠くなってしまいエントリーが出来ないことが多いです。
ただ、相場の方向性を掴むにはかなり優秀で、逆張りとなって苦しい思いをすることが少なくなりましたし、エントリーが厳選されて、勝率があがりました。
皆さんもぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
移動平均線についての記事はこちら
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FX「移動平均線」基礎編~移動平均線の仕組みを理解するとこんなにも使えるようになる!
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