

じいこ。
チャート分析でトレンドラインを引くけど、あれって不思議だな。
なんであんなに申し合わせたように線の中におさまるんだろうね。

そうだな。
価格が反発する位置っていうのはみんなが見えていて、そこで反発するという予想のもとでみんな取引するぜ。
そしたらやっぱり反発したってことで、これが繰り返されるからきれいなトレンドラインが出来るんだぜ。

うーん・・・難しいこと言うな。

結局ラインは「出来た」と言うよりも「作られた」と言った方が正しいかもな。

分かったような、分からないような・・・
とにかくトレンドラインは相場の動きを予測するのに信頼性があるってことだな。
これは使わない手はないぜ。
トレンドラインとは ラインの引き方
トレンドラインとは、二つ以上の高値と高値、安値と安値を結んで引いたチャート上のラインです。

トレード参加者の多数が意識する場所です。
参加者は、そこで反発するだろうと予測してトレードします。
ライン上での反発の回数が多ければ多いほど、強固なトレンドラインとして機能します。

上の上昇トレンドラインでは、6回反発している。
このように、反発回数が多ければ多いほどサポートとしての機能が強固になるんだぜ。

逆に、そこを割り込んだ時は大きく崩れる可能性が高くなるな。

トレンドラインの引き方だが、
まずは、目立った高値と高値もしくは安値と安値の2点を探そう。
ただし、2点だけのラインはそれほど強固ではない可能性があるので、ここを基準にもう一点探すか、出現するのを待つんだぜ。


それから、ラインは微調整して何通りか引いて置くといいぞ。
1点の違いでサポートが変わってくる。そうするとラインブレイクしたと思ってもさらに下で支えられて肩透かしをくらうってことにもなりかねないんだ。

上のチャートでは①と②のトレンドラインを引いてあります。
価格は①の〇印のブレイクしましたが大きく崩れずに止まりました。
実は①とよく似た②のトレンドラインがサポートとなっていたのです。
このように、トレンドラインは何通りか引いておくとよいです。
トレンドラインの種類
トレンドラインの種類は下の4つです。
トレンドラインの種類
〇上昇トレンドライン
〇下降トレンドライン
〇水平線
〇チャネルライン
上昇トレンドラインは、安値を切り上げて上へと上昇していくトレンドラインのことです。
下降トレンドラインは上昇トレンドラインの逆で、高値を切り下げて下へと下降していくトレンドラインのことです。
水平線はレンジ相場など、真っすぐに水平にサポートもしくはレジスタンスのあるラインです。
ラインをブレイクすると、それまでレジスタンスだったのがサポートに切り替わります。

チャネルラインは、下落と上昇の幅が均等な上下にひけるラインのことです。

難易度は高いが、上下の幅が一定なので、往復でとれることもあります
トレンドラインを使ったトレード手法

さて、それではいよいよトレンドラインを使ったトレード手法を説明するぜ。
手法は、ブレイクとラインからの反転だぜ。

その前に、まず相場には相場の力学というものがあることを知っておいてほしい。

知らない人は簡潔に下にまとめたぜ。
詳しく知りたい人はその下に分かりやすく解説した記事へのリンクを貼ってあるから一度目を通してから戻ってくるんだぜ。
相場の力学
〇相場は売り買い双方がぶつかり合うことによって双方の力が圧縮され、最終的に降参した方へと大きく動く
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FX ポジションの偏り~投機筋のポジションが偏ると相場は逆に動く
FXにおける価格変動の仕組みについて説明。FXにおいて価格の決まり方は買えば買うほど上がるという一般的な考えは実は危険である。その理由について説明する。
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下のチャートのブレイク①~⑤でエントリーしてはいけないブレイクもしくは反転があるがどれか分かるだろうか


④がラインへのプルバックからの反転だな。
それ以外は全部ブレイク。
どれも同じように見えて違いが分からないぞ。

相場の力学の記事にきちんと目を通したのか?
答えは①と②はエントリしてはいけないのだ。
トレンドライントレード
・①と②は、ブレイク前のもみ合いがなく一気にブレイクしている。
これは、売り手と買い手の力の圧縮がないため、ブレイクしてもすぐに反発しやすく結果的に往って来いになりやすい。
・一方で③がサポートで4つのローソク足がもみあって圧縮したのちにブレイクしている。
結果的にその下の水平線に押し戻されてプルバックしているが、サポートからレジスタンスに変わったラインで再びもみ合い、きれいに反転している。
・⑤もブレイク前でもみ合って大きく上放れしている。

キーワードは「もみ合い」だ。
もみ合いのないブレイクはダマシの可能性が高くなるからスルーした方がいいぞ。
ただ、秒スキャルなどでトレードする場合は小さなピップスを積み重ねるのだから、ブレイクに素早くついて行ったり、ライン上でもみ合いがなくても、カウンター的に売り買いするのもありだぜ。

それから余談だがこのチャートのラインは下降トレンドラインだぜ。
トレンドラインは水平線のようにブレイクすればレジスタンスがサポートに、サポートがレジスタンスに変わるから覚えておくんだぞ。

最後は損切りだ。
損切りはラインの数pips下におくとよいぞ。
あまりラインに近づけすぎると、ダマシのヒゲでストップがついてしまうから注意しよう。
まとめ
これまでトレンドラインについて解説してきました。
ライントレードは非常に有効な手法です。
一方で、投機筋の仕掛け等でダマシも頻繁に出ますので、他のインジケーターやファンダメンタルなどで分析をし、トレンド方向へ仕掛けるようにすると勝率があがります。
また、その他のテクニカル分析については下記事から参考にして下さい。
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