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スキャルピングとは~特徴とメリット、デメリットを解説

スキャルピングとは

スキャルピングとは、FXトレード手法の一つ

エントリーから決済取引までを数秒から数分単位で行う超短期の取引のことを言う。

ちなみにFXトレード手法は下の表のとおり。

トレード手法取引時間1日の取引回数1日の取引量ポジション保有期間
スキャルピング数秒~数分数pips~10pips数十回~数百回数秒~数分
デイトレード数十分~一日10pips~数十pips数回~数十回数分~数時間
スイングトレード数日~数週間100pis~1回以下数日~数週間

表のように、スキャルピングは非常に短い期間で、小さな利益を何十回も積み重ねる取引手法で、英語の「scalp(頭皮を剥ぐ)」から名付けられている。

ポジションを持つ時間が短い分リスクが小さいが、値動きの機微(きび)をとらえる必要があり、非常に難易度が高い手法である。

スキャルピングのメリット

スキャルピングのメリットは下のとおり。

メリット

①価格変動リスクが少ない

②資金効率がよい

③兼業の人でも取引しやすい

④経験値の上がる速度が速い

⑤精神的な負担が少ない

 

①価格変動リスクが少ない

スキャルピングは、ポジションの保有期間が数秒~数分と非常に短い。

つまり、その分価格変動のリスク(相場の急変時などにおける価格の急な変動)にさらされるリスクが少ない。

②資金効率がよい

スキャルピングは、一日に数十回から数百回の取引を繰り返す。

1pipsの利益でも100回繰り返すと100pipsの利益になる。つまり一日で100pipsの利益である。

現実はなかなかそんなに上手くはいかないが、資金効率(資金が増えるスピード)が非常に良い取引手法と言える。

③兼業の人でも取引しやすい

短時間で取引を終了させるスキャルピングは、仕事などで忙しい人でもすきま時間を使うなどして取引が可能。

一方、デイトレなどはポジションを保有している間は値動きが気になり、仕事に集中できない反面、スキャルピングはそのような心配がない。

④経験値の上がる速度が速い

デイトレでも一日の取引量は多くて10数回である。その10倍もの取引量をこなすスキャルピングは、トレード経験値を多く積むことが出来る。

また、小さな値動きを追っていると、大きな値動きも分かるようになり、結果的にデイトレやスイングの経験値も上がる。

⑤精神的な負担が少ない

ポジション保有期間が少ない分、精神的な負担が小さくてすむ。

また、取引機会が何度もあるため、損失を出してもすぐに次の機会がやってくるので落ち込まなくてもよい。

スキャルピングのデメリット

スキャルピングのデメリットは下のとおり。

デメリット

①難易度が高い

②取引中の集中力や精神的な負担が大きい

③取引コストがかかる

①難易度が高い

スキャルピングは小さな値動きを予想して利益を得ていく手法である。

つまりピンポイントな動きを狙わなければならないため非常に難易度が高い。

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5pips上がると予想してエントリーしても、10pips下がってから元に戻りそこから5pips上がっても損切りするだけになる。

瞬間瞬間の予測が必要。

②取引中の集中力や精神的な負担が大きい

取引中は、わずかな値動きを追って、何度も取引きをするため、かなりの集中力と精神的な負担が大きい。

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小さな利益を積み重ねるため、一回の大きな損失があると利益を全て吐き出してしまうということなりかねない。

また、損失を引きずると次のトレードに影響するため、感情のコントロールが必要。

③取引コストがかかる

国内口座はスプレッドが狭いとはいえ、スプレッドはある。

これは一回の取引の手数料みたいなもの。

スキャルピングは一日100回近くトレードするため、コストが多くかかる。

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スプレッドが平均して0.05銭だったとしても、100回取引すると5銭になる。

レートで言うと、140.95と140.90の差があることになる。

ちなみに国内はスプレッドが狭いが、価格急変時は平気で10銭以上広がるから気をつけよう。

スキャルピングのこつ

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以上の通り、非常に魅力的だが難易度が高いスキャルピング。

初心者の人はまずはデイトレやスイングで相場に慣れてからスキャルピングを始めることをお勧めします。

ある程度経験のある方にはスキャルピングのコツを紹介します。

エントリーポイントと損切り、利確を決めておく

私の場合は、サポートラインやレジスタンスラインをバックにした逆張り、反発して価格が止まれば利確、ラインを抜ければ損切り。

逆にサポートラインやレジスタンスを明確に抜ければ追随して、動きが止まれば利確、反落すれば損切り。

という風にエントリーポイントと利確、損切りを最初から決めています。

スキャルピングは一瞬の迷いでエントリーの機会を逃しますし、損失が拡大します。

ですから、このように最初からトレードする場所を決めておき、後は考えずに機械的に行動する方が上手くいくと考えています。

トレードの検証をする

上のようにトレードする場所を決めてトレードしても、それが間違っていれば利益が出ません。

上手くいかなければ徹底的に検証し、手法を改善していかなければなりません。

取引ルールを守る

ルールというのは縛られる感じがするので、私は戦略と呼んでいます。

3pipsで必ず損切りなどです。

特にこの損切りが重要です。

3pipsで損切ったところ、4pipsで価格が戻ってきたなんてこともよくあります。

しかし、そこで損切れなかったために、一日の利益を全部吹き飛ばしたということもよくあります。

損失が大きければ大きいほど損切りは出来ません。

スキャルピングをしているのですから、その値幅でのトレードを心掛けるようにしなければなりません。

また、エントリーポイントなのに、恐怖感で見送ったという事もあります。

損失が出ないので悪くはないのですが、機会損失ですので、戦略どおり行動しましょう。

取引する時間帯のくせを見極める

例えば日本時間早朝は、閑散としていて値動きがなく、スプレッドも大きく広がりがちです。

こんな時はスキャルピングに勝ち目がありません。

日本時間午前9時から9時55分にかけては、輸入企業の決済玉が出て円安圧力がかかります。

これに投機が円買いで向かうと相場が上下に大きく動いて荒れます。

このように自分が取引する時間帯のくせを見極めて、取引するようにしましょう。

基本的には、夕方から参戦する欧州時間からニューヨーク時間が、出来高も高く、値動きが活発で適した時間帯と言えます。

通信環境を整える

スキャルピングは瞬発力が大事です。

一瞬の価格をとらえてエントリーボタンを押しても、通信環境が弱く、注文が届くのに数秒もかかってしまえば、思惑とは全く違った価格で約定することになりかねません。

また損切りすべき時に、電波が全く通じないなどという悪夢は絶対に見たくありません。

そのような事を防止するためにも、通信環境は整えておきましょう。

まとめ

この記事ではスキャルピングの特徴とメリット、デメリット、それからスキャルピングのこつについて書きました。

スキャルピングは非常に夢があって魅力的ですが、その分難易度が非常に高く、相場経験がものをいう手法です。

最近スキャルピングを始めた私も、まだ思うように利益を出すことが出来ず、日々検証をつづけています。

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